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『良い姿勢=胸を張る』ではありません
正しい姿勢を意識することが大切
「姿勢を良くしましょう」と言われたとき、皆さんは無意識に胸を張って背筋を伸ばすことを意識していませんか?しかし、実はこの「胸を張る」という動作が、かえって姿勢を崩し、体に負担をかけてしまうことがあります。正しい姿勢を作るためには、胸ではなく「お腹」に意識を向けることが大切なのです。
胸を張ると逆効果? その理由とは
胸を張ると一見、姿勢が良くなったように感じますが、実際には以下のようなデメリットが発生する可能性があります。
1.腰に負担がかかる:胸を張ることで腰が反りやすくなり、腰椎(※腰の骨のこと)に過度な負担がかかるため、腰痛の原因になることがあります。
2.肩こりや首の痛みを引き起こす:胸を張ると肩が持ち上がり、首の後ろの筋肉が緊張しやすくなります。これが肩こりや首のこりを引き起こす原因となります。
特に 僧帽筋(そうぼうきん※首から肩・背中にかけて広がる筋肉) が緊張しやすくなります。
3.呼吸が浅くなる:胸を張りすぎると肋骨が開きすぎて、横隔膜(おうかくまく※呼吸を調整する筋肉) の動きが制限されるため、深い呼吸がしづらくなります。これにより、疲れやすくなる、集中力が落ちるといった問題が生じる可能性があります。
正しい姿勢を作るためには?
正しい姿勢を保つには、「腹圧を高める」ことが重要です。私たちの体は、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん※背骨の両側にある筋肉)だけでなく、腹筋群(腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)のサポートによっても姿勢を維持しています。
腹圧を意識するポイント
1.立っているときは下腹に軽く力を入れる
へその下あたりに軽く力を入れることで、自然に背筋が伸び、腰の反りすぎを防ぐことができます。
2.座っているときは骨盤を立てる
椅子に深く腰を掛け、骨盤(こつばん※上半身を支える重要な骨格) を立てる意識を持つことで、背中や首に負担がかかりにくくなります。
3.腹式呼吸を取り入れる
腹圧を維持するためには、横隔膜をしっかりと使う呼吸法(腹式呼吸)が有効です。息を吸うときにお腹を膨らませ、吐くときにお腹を引き締めるように意識しましょう。
日常生活で取り入れたい!姿勢改善のためのエクササイズ
1.ドローイン(腹圧トレーニング)
・仰向けになり、膝を立てる
・息をゆっくり吐きながら、お腹を凹ませる
・10秒間キープして、ゆっくりと息を吸う
・これを5回繰り返す
2.キャット&カウ(猫と牛のポーズ)
・四つん這いになり、息を吸いながら背中を反らす(牛のポーズ)
・息を吐きながら背中を丸める(猫のポーズ)
・10回繰り返す
3.ブリッジエクササイズ
・仰向けに寝て、膝を立てる
・お尻を持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにする
・5秒キープし、ゆっくり下ろす
・10回繰り返す
よくある質問Q&A
Q1. 胸を張らないと猫背になりませんか?
A. 胸を張ることと、正しい姿勢を維持することは異なります。猫背を改善するには、胸を張るのではなく、腹圧を意識し、骨盤を正しい位置にすることが重要です。
Q2. 長時間座ると姿勢が崩れてしまいます。どうすれば良いですか?
A. こまめに立ち上がる、ストレッチをする、骨盤を立てるよう意識することで、長時間の座位でも良い姿勢を維持できます。
Q3. 姿勢を改善するとどのようなメリットがありますか?
A. 姿勢を改善することで、肩こり・腰痛の軽減、呼吸のしやすさ向上、集中力アップ、疲れにくい体づくりが可能になります。
Q4. 自宅で簡単にできる姿勢改善トレーニングはありますか?
A. ドローイン、キャット&カウ、ブリッジエクササイズが効果的です。特にドローインはいつでもどこでもできるのでおすすめです。
Q5. 武蔵野市や三鷹市で姿勢矯正を受けられる整体院はありますか?
A. みたか西久保整体院では、猫背や巻き肩、骨盤の歪みを整える施術を行っています。姿勢改善をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
「良い姿勢=胸を張る」という考え方は間違いであり、正しい姿勢を作るには「腹圧」を意識することが大切です。日常生活で腹圧を高める意識を持ち、適切なエクササイズを取り入れることで、腰痛や肩こりの予防にもつながります。
あなたも今日から、お腹を意識した姿勢で「姿勢美人」を目指してみませんか?