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熱中症① 症状と体温調整のメカニズム
夏真っ盛りのこの時期
当院、今月のニュースレターは『熱中症特集』となります。
熱中症の予防、今の時期の体調を整えるために少しでもお役に立てたら嬉しいです!
ぜひ、ご覧下さい!
★熱中症とは、
高温多湿な環境下で生じる健康障害の総称で、
根底には、人の体温を調整するメカニズムが関与しています。
★熱中症の症状と体温調整のメカニズムとは、
気温・湿度が高くなると、体内に熱がこもり、体温が上昇
すると身体表面に流れる血液量が増え、熱を外に逃がそうとする
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身体表面の血液量が増えると、脳へ充分な血液がおくられず
酸欠状態になり、めまい・立ちくらみを起こすこともある(熱失神)
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さらに体温が上昇すると、体内の熱を外へ逃がそうと汗をかき
脱水になりやすくなる(熱疲労)
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汗が蒸発することで効率よく体の熱を外に逃がし、体温を下げるが、
汗には電解質が含まれるため、水分と電解質が失われる
塩分は筋肉の収縮を調整する役割があり、
塩分が足りないと手足がつる、筋肉のけいれん(しびれ)を起こすことがある
(熱けいれん)
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進行すると、体温を調整する働きが追い付かなくなり、体温が上がり、
脳に影響が及び反応が鈍い、運動障害、意識障害をきたす(熱射病)
熱中症、重症になると生命にまで影響が及ぶことがありますが、
熱中症を生じるとき、体の中何が起こっているのか知ることで、
熱中症予防のための一歩を踏み出せるように思います!!
熱中症② 熱中症の予防(暑熱馴化)はこちらから